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脳の情報処理とは

皆さんの脳は、簡単に表すとこのような働きをしています。

この脳の一連の情報処理の途中で、どこかの部位に何らかの機能障害がある、話す・聞く・行動する・感情を表すなどの際に、うまくいかないことがあります。

聴覚系認知に障害があると、耳からの情報処理がうまく行きません。

  1. 音や声がみんな同じ強さに聞こえてしまう
  2. 教室の中で先生の話に集中できない
  3. 集団の中で支持が聞き取れない
  4. 似た音を聞き誤る
  5. 声での指示がわかりにくい
  6. 一生懸命に聞いていても内容が理解できない
  7. 周りの様子を見ながら行動するので出遅れる
  8. 勘違いのような行動が見られる
  9. 落ち着きがないように見える

聴覚系認知ワーキングメモリー の障害があると、言葉の短期記憶がうまく行きません。

  1. 話しているうちにどんどん話がずれてしまう
  2. 指示されたことを忘れて何度も聞き返す
  3. いくつかの用事を頼んでも、それらをこなせない
  4. 少し前の作業を忘れてしまう
  5. ある行動を始めたのに、他の言葉や音につられて違う行動になる

ワーキングメモリーの障害があると、注意集中や課題実行がうまくいきません。

1)注意記憶障害(右前頭葉~頭頂葉機能)

  1. 注意が安定して持続しにくい
  2. たくさんの情報から集中して選択できにくい
  3. 注意を他に向けることが難しい
  4. 同時に2つ以上の情報に気を配ることが難しい

2)遂行機能障害(前頭葉機能)

  1. モチベーションをもちにくい
  2. 計画をすることが困難
  3. 試行錯誤できにくい
  4. 持続しにくい
  5. 反省しにくい

行動・情緒障害(前頭葉)に障害があると、心のブレーキが効きません。

  1. 依存性が高くなる
  2. 感情調整がうまく行かない
  3. 欲求調整がうまくいかない
  4. 意欲・発動が低下する
  5. 固執性が出てくる
  6. 多弁・多幸になる
  7. 共感性が低下する

また、どんな人も2系列の情報処理のいずれかが得意です。

1)継次処理(前頭葉~側頭葉)

ひとつずつ、正確に、順序だてて、言語的に
作業や課題の取りくみ方がわかっていたり、モデルがあると上手にできますが、自由度が高いと優先順位がつけられずに混乱します。

2)同時処理(頭頂~後頭~側頭葉)

一度に、おおまかに、全体的に、視覚的
自由度が高くても混乱することなく、優先順位を決めながら作業や課題に取り組めますが、おおざっぱで正確さに欠けます。